加藤 貴久(かとう たかひさ)さん
平成28年度認定マイスター 株式会社曽我部鐵工所 技術部 生産技術課 課長 機械加工(数値制御旋盤作業)
会社での役割
加藤貴久さんは、建設機械に使用される
減速機の業界で高いシェアを誇る株式会社曽我部鐵工所で生産技術を担当している。NC旋盤やマシニングセンタなどの機械加工の技術者としての経験を元に、社員が安全かつ効率良く仕事をできる環境を整えることに尽力している。生産に関する治具の製作や工具の選定、保全関係書類や機械作業標準書の作成にも携わっている。
後進の育成
培ってきた経験や知識を活かし難易度の高い資格を取得しているが、60歳を過ぎた頃から後進の育成を考えるようになったと加藤さんは話す。自分がいなくなったときに会社に迷惑がかからないように、と思ったことがきっかけだった。 現在は自分の部下を一人前に育てるべく業務と並行して教育にも力を注ぐ。指導した社員が試験に合格した時の喜びはひとしおであり、その日のうちに合格祝いに繰り出すこともある。その面倒見の良い人柄で社内の後輩から慕われている。
ものづくりのやりがい
難しい技術を要する新規案件に挑戦して、社内で製品がうまく生産できるようになった時が一番のやりがいを感じる瞬間であると語る。そうしたレベルの高い仕事でも、「難しそうに見えても簡易な作業の積み重ね」と言い切るノウハウこそが、加藤さんのものづくりの基盤となっている。社内では多くの責任ある作業を任される傍ら、プライベートでは学生時代から始めたバドミントンを今でも趣味の一環として続け、息抜きをしている。