新居浜ものづくりマイスター
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高橋 秀実(たかはし ひでみ)さん

平成30年度認定マイスター 新居浜市農業協同組合 経済事業部 農機具センター 次長 農業機械整備(農業機械整備作業)

謙虚に、真っ直ぐに、正直に

高橋 秀実さん高橋秀実さんは大阪の大学を卒業後、地元に戻って来てから33年間、トラクターや田植機などの農業機械の修理・整備の仕事に携わってきた。繁忙期には依頼が殺到するというJA新居浜市の農機具センターを切り盛りする。 長年、農家さんに怒られながらも実践で鍛えられてきた。その積み重ねてきた経験が故障箇所をいち早く発見したり、機械の故障する前に予兆診断したりする際にも役立っている。その勘を習得するには一朝一夕にはいかない。





農家さんの縁の下の力持ち

高橋 秀実さん

昨年度から農家さん向けに「農機塾」をスタートした。評判は上々で、今夏にはその2回目が予定されている。農家さんの農機具を長持ちさせることでコストを低減させて、所得を上げるためのミッションの一つである。機械の使い方や使用条件で痛み方は全然違うという。 農業機械は売ったら終わりではなく、アフターサービスが欠かせない。修理が完了して相手に喜んでもらえたとき、自分を信頼してもらってまた新たな農業機械を買ってもらえたときに喜びを感じると高橋さんは語る。

後継者育成への秘めたる想い

高橋 秀実さん年々、農業に携わる就業人口も作付面積も減少傾向にある中で、県内でもこの仕事に携わる人材は少ない。いつか歳を老い、自分が仕事を出来なくなる前に後継者の育成をしていきたいと切に願う。 技能士試験も筆記では、普段使わない範囲の法律やルールまで覚えるのに苦労したと振り返る。新しい機種が発売される度、勉強は欠かせないが、新しい技術や機能が追加され、段々ついていけなくなってくると高橋さんは笑う。