近藤　喜大（こんどう　よしお）さん

令和4年度認定マイスター　有限会社アイエム工機　製造部 旋盤チームリーダー
機械加工（NC旋盤）

「できない」と言わない。

現場ではNC旋盤３台を多台持ちして、旋盤チームリーダーとして属する他のメンバーの工程管理も行う。
アイエム工機では建設機械や半導体の部品などの製造を行っており、多品種少量で精度が要求される製品が多い。一度受けた仕事は「できない」と言わないのが会社のスタンス。初めて受ける仕事は試行錯誤が必要だが、やりがいがあると近藤さんは語る。  

一番上を目指したい。

自分にはこの仕事が向いていないと思い、一度はこの道を離れた。しかし他の業種も色々と経験してみた結果、やはり自分にはこの道しかないと１７年前に戻ってきた。苦手なこと等をしていると時間の経過が長く感じられるが、機械加工の仕事は時間が経過するのが速いと言う。
また、できることなら一番上を目指したいと機械加工技能士を目指した。１級を取得した時に景色が変わったと話す。普段の仕事で知りようがない加工方法、アプローチの仕方など、新たな捉え方ができるようになり、仕事のスタイルが変わった。若くしてこの地域でも数少ない特級を取得している。

興味を持ってもらいたい。

のめり込むタイプだという近藤さんは、自身が興味あることにはとことん向き合う。１０年前に凝り始めたという釣りは投げ釣りでは物足りず、船舶免許も取得し様々な獲物を狙う。
会社では最年少になる。若い人にも入ってもらいたいが、少子化に加えて、日本全体でも問題となっている人手不足も重なり、なかなか思うようにはいかない。もっとこの業界について若い人に興味を持ってもらうために、ものづくりの魅力を伝えたいと目を輝かせる。