福留　政実（ふくとめ　まさみ）さん

平成29年度認定マイスター　株式会社アイワ技研　代表取締役社長　機械・プラント製図（機械製図CAD作業）

これまでの歩み

アイワ技研は機械設計技能者集団である。福留政実さんはその代表を務めている。大学時代には土木建築を学んだ後、大手ゴムメーカーで研究開発する日々を過ごしていた。しかし機械設計の仕事がしたいと、リサイクルプラント会社へ転職してそこで設計技術を学んだ。急に浮上した実父の後継者問題から新居浜へと戻り、家業を継ぎ現在に至る。 アイワ技研では機械設計の他にプラントや鉄骨構造物の設計も得意としており、最近では構造解析や３ＤＣＡＤなど幅広い分野の仕事をこなしている。

人材育成の取組み

地元で行われる技能検定の実技試験監督も務める福留さんは設計の面白さを知って欲しいと積極的に学生を受け入れ、インターンシップにも力を入れている。設計業界では人手不足が続いている。そんな中で社員の人材育成にも力を入れている。各種資格試験の取得を推奨して、合格すると祝い金を出している。また資格手当もある。もっと学びたいという意欲のある社員は学校の授業を受けに行かせることもある。

ものづくりの根幹

何もない真っ白な図面からスタートする設計の仕事はものづくりの根幹とも言える。単に製図するだけの仕事はなくなりつつある昨今。常に顧客に信頼してもらえるように付加価値の高い仕事を生み出す提案力が重要になっていく。そのためにも積極的に新しい技術や技能を学んでいくことが大事だという。 自らが書いた図面が実際に形になって動いている姿を目の当たりにすると感動すると福留さんは話す。
全国各地を回って手掛けてきた数々のリサイクルプラントたちが今日もどこかで誰かの生活を支えている。