新居浜ものづくりマイスター
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稲見 安政(いなみ やすまさ)さん

令和5年度認定マイスター レイズアクト株式会社(旧㈱東新製作所)
 取締役 工務部長 
機械保全(機械系保全作業)

現場を指揮する長として

稲見 安政さん

稲見安政さんは7月より新体制となったレイズアクト株式会社(旧㈱東新製作所)にて取締役工務部長を務める。業務は、地元の化学メーカーや電力会社などのプラントメンテナンス全般に関するもので、工事全体の統括の他、製缶・配管の製作や据付工事、ポンプ・ブロワー等の回転機整備を請け負う。その中で稲見さんは工務部門の統括として現場の管理監督者・作業員を指揮している。 また、日々、大切にしていることとして、共に作業している仲間とその家族のことを意識しながら安全第一を心掛けている。
そして、メンテナンスではポンプやモーターといった回転機の保守、また、配管や機器の補修工事を短納期で対応し、プラントの安定操業を支えている。  



これまでの経歴や経験から

稲見 安政さん

前職では違う業界のプラントメンテナンスに携わっていた。作るものが違えば機械も当然違うが、構成されている基本的な要素は同じだと話す。過去には海外において工場の立上げに携わった経験もある。これまで積み重ねてきた経験が今も活かされている。
以前、客先からボイラーの補修工事を受注した際、内部を点検するとチューブの一部が破損していた。それは、運転停止によりチューブが急激に冷却されたことに伴う熱の変化によるものであった。その原因を客先に確認し、熱変化に耐えられる特殊材料を入手、様々な溶接の手法を試し、繰り返し確認作業を行い、短期間で復旧することができた。 当時から数年経つが補修したボイラーは今でも問題なく動いており、工事を無事に工期内に無災害でやり終えた時にはホッとするという。

新居浜の地で生涯現役で働く

稲見 安政さん

仕事以外では太鼓台をはじめ、地域の自治会活動にも積極的に参加している。おかげで知り合いが増え、そこから交流が始まり仕事に繋がることもあるという。 今後は若い従業員も増やしていきたいと話す。
同社は他社に比べ有給休暇の取得率が高く、また、残業手当を一般的な法定割増賃金の割増率以上で支給するなど福利厚生も充実している。若い人が定年まで働けるよう会社の安定経営を目指す。旧東新製作所の設立から、節目の100周年まであと27年。稲見さん自身はその頃80歳を超えるが、目標として、それまで生涯現役で働きたいと笑顔を見せた。